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  • 損害保険診断士協会

知らないと損をする「火災保険」の仕組み

更新日:2022年1月8日



 

火災保険の保険金


一戸建てや店舗といった建物をお持ちの方の大半が加入している火災保険。


しかし火災保険の仕組みを理解している方は、ほんの一握りです。


そこで火災保険に加入している方に質問です。


「今まで火災保険を使って保険金を受け取ったことがありますか?」


大半の方がこの質問に対して


「火事になったことがないから保険金はもらったことがない」


と答えます。


火災保険」という名前が原因であったり、保険の担当者が保険加入の際の説明を怠ったことが原因であったりと、いずれも「火災保険」は火事にしか使えないものという認識をお持ちの方が非常に多いのが現状です。


しかし火災保険は「火事」以外にも「台風」「洪水」「雪」「ひょう」などといった自然災害による建物の被害を対象として保険金を受け取ることが出来る、大変使い勝手のいい保険なのです。


昨今ではニュース番組や情報番組の影響もあり徐々に火災保険の仕組みが認知されるようになってきましたが、それでもまだまだ火災保険を活用するに至っていない方が多いのが現状です。


 

火災保険の補償範囲は?

このイラストにあるように火災保険の補償範囲は意外にも幅広いのです

※補償内容は契約内容により異なる


 

火災保険加入者の95%以上が損をしている!?


前述したように火災保険の補償内容を理解していないといった理由から、加入者の95%が保険金申請をしたことがないといったデータがあります。


しかし保険金申請をしたことがないという方々の建物の被害状況を専門の調査員が実際に調査してみると「築10年以上の一戸建て」であれば「平均100万円」の保険金を受け取ることが出来ています。


さらに規模の大きな会社や工場では一桁多い「1000万円」の支給がされていることもざらにあります。


このことから火災保険に加入していれば建物を所有している全てのオーナー様がこのような金額の保険金を受け取ることが出来る可能性を持っているということをご理解していただけたかと思います。


 

被害の自覚がない方が70%


専門の調査員による被害調査を受けた結果、実際に自然災害による被害が見つかった保険加入者の中で


「被害の自覚がなかった方が70%」


「被害には気づいていたが保険の適用範囲内と思わなかった方が35%」


という驚くべきデータがあります。


このデータから分かるように本来もらえるはずの保険金を受け取らずに損をしている保険加入者は非常に多いのです。

 

「小さな被害は保険適応範囲外」という間違った認識


「ニュースに出るような大きな被害は受けていないから保険は使えない」


といった認識をお持ちの方も多いのではないでしょうか?


確かにニュースに出てくるような甚大な被害映像を見ると


「ウチの被害なんて大したことはないから保険は使えないだろう」


と考える気持ちも分かりますが、実際に保険金がおりている被害の事例を見てみると


「屋根瓦のズレ」



「雨樋の歪み」



「外壁に入った亀裂」


といった小さな被害でも十分に保険適応範囲内となっています。


火災保険の対象は被害の大小とは関係なく、瓦一枚からでも保険金申請が出来るということです。

 

火災保険の時効は3年間


火災保険は自動車保険のような等級制度はありませんので、何度保険を使っても保険料が上がるということがありません。


しかし火災保険には「3年間」という時効があります。


そのため3年以内に起きた自然災害による被害であれば保険が有効となりますので、保険が適応されますが、被害をもたらした自然災害から3年以上経ってしまうと保険適用が出来なくなってしまいます。


2019年に起きた台風15号と台風19号が直撃した千葉県やその周辺地域の方、集中豪雨により大きな水害被害があった九州地方の方はご自身での自覚がなくても建物が被害を受けている可能性が十分に考えられますので、一度専門の調査員に被害状況を調査してもらうことをお勧めします。


事実これらの地域にお住まいの方は、被害の原因が特定しやすいため多くの方が保険金申請をしてスムーズに保険会社から保険金を受け取られています。

 

保険金申請の落とし穴


火災保険の仕組みは、ここまでで十分にご理解出来たかと思います。


保険料をお支払いしているからこそ保険金を受け取る正当な権利を皆さんは持っているわけですから、保険を使わない理由はありませんよね。


しかし保険金申請をする上で一つ大きな問題があります。


それは


「被害状況と自然災害との因果関係の証明」

「保険会社に提出する書類作成」

「被害箇所の写真撮影」


といった作業に膨大な手間と専門知識を要するという点です。


さらに言えば保険会社からの厳しい査定をクリアすることが最終的なゴールとなるため、時間をかけてなんとか申請まで出来ても保険会社から保険金を1円も認めてもらえなかったというケースも少なくありません。

 

保険金申請はプロに任せる


時間と労力を使って保険金申請をしても保険会社から認めてもらえなかったら元も子もありません。


そこで保険金申請をしたい方の強い味方になってくれる「火災保険申請サポート」という便利なサービスがあります。


基本的には築5年以上で火災保険に加入している建物が全て対象で、家屋の被害状況の調査から保険会社への保険金申請に必要な写真や書類などを代わりに作成してくれるといったサービスです。


保険申請は保険の名義人しか出せないのが法律で決まっているため、申請に必要な書類をすべてプロに任せてしまい最終的な申請のみご自身で行うといった流れになります。

さらにこのサービスの最大の特徴は保険金が保険会社からお客様の元に振り込まれるまで費用が一切発生しないという点です。


完全成功報酬型なので申し込む方には全くリスクのない安心の料金システムになっています。

 

保険金の使い道は自由


保険会社から振り込まれた保険金は、必ずしも家や屋根のリフォームに使わなくても良いというのも火災保険の保険金申請の大きなメリットと言えます。


本来保険金は「見舞金」という考え方があるのでリフォームに使うかどうかは、受け取った方の自由です。


見舞金」には税金もかかりませんので確定申告をする必要もありません。


保険会社も保険金の使い道を聞いてくることもありませんし、報告する義務もありません。


自分では自覚していなかった被害による保険金なのに税金もかからず使い道も自由という、まさに「棚からぼた餅」ですね。

 

リフォーム詐欺

最近この保険金申請の仕組みを利用している悪徳なリフォーム詐欺の業者が増えています。


こうした業者は、保険会社からの保険金が確定していない段階でリフォーム工事の契約を促してきます。


保険金が確定していない段階で契約を結んでしまうと、最悪の場合は保険金が1円もおりずにリフォーム代金を全額自腹で払わないといけないといった状況になりかねません。


このようなトラブルを避けるためにもリフォーム会社と契約する際は、必ず保険金がおりてから契約を結ぶようにしましょう。



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